vor.14 -レオンとサラ ④- サラの死ぬ場面

【さらに、サラの人生の時間を先に進んでいきます。】

セラピストさんに「サラの肉体の死ぬ直前まで行ってください。」と言われ

「えっっ ? ? ? ?」Σ(゚д゚lll)

( サラの死ぬ場面 ? ? それも体験するのー? 大丈夫かな ? 死んじゃって ? 何かこわーい ! ! )

そんな気持ちとは関係なく、体験が勝手に進んで行きました。

サラがベットに横たわっているのがわかります・・・

66歳という年齢です。 少しぽっちゃりとしたおばあちゃんです。

なんだか・・・ もうすぐ自分が死ぬことを知っているみたいです。

温かい手を感じます。 夫のレオンが手を握ってくれています・・・

レオンは悲しい目をしています。

娘と息子も側にいます。 彼らも悲しそうな顔で 私を見ています。

みんなの愛情がすごーく伝わってきます。

私は感謝の気持ちでいっぱいでした。

もう話す体力はないけれど、みんなの顔を愛しく見つめています。

 

肉体の死は 思ったよりもあっけなかった・・・という感じでした。

何の痛みもなく、あっという間にスッと体から抜け出ていました。

面白いことに、私は魂だけの状態になって、サラの肉体を上から見下ろしています。

彼らは、私であってもう私ではない肉体にすがり付いて泣いています。

私は、それを穏やかな気持ちで見ていました。

( よく死んでから、残してきたものを心配して心残りになってしまうというけれど・・・・

サラは全くそんな感じじゃないんだ。むしろもう終わったんだから、悲しむ必要はないとサバサバしているみたい・・ )

周りに誰かの気配を感じました。

振り返ると、ヨーロッパの近代的な背広を着た男の人が立っていました。

彼は、私を愛しいように見つめて微笑んでいます。

「この人は 違う前世のお父さんだ ! ! ! !」 一瞬でそう感じました。

( なんでそう感じるんだろう ? サラの人生では、登場していない人なのに・・・別の前世のお父さんが何でいるの ?)

慌てている私とは逆にサラは、すべてわかっているように彼を見つめています。

現在の私も少し落ちつきを取り戻して、サラの意識と自分の意識がよりはっきり同調していきます・・・

魂の状態になると、感覚が強くなっていくような気がしました。

彼の大きな愛情が伝わってきました。

彼が、ずっと私を見守ってくれていたことも、だんだんわかってきました。

( 不思議とじーんと温かい気持になってくるのはなんでだろう ? ? )

※以下 セラピストを セラと表記します。

セラ : 「彼の名前は何て言うの?」

私 : 「セイジュ。」

パッと名前が浮かんできました。

ここからセラピストの質問に対し、他の前世の父「セイジュ」 と、前世の私「サラ」が答えてくれます。

現在の「私」は通訳のように、セラピストに返すという不思議な光景でした。

セラ : 「サラさんの人生で 何かやり残したことは?」

セイジュ :「家庭にはすごく愛情をかけたが、他の人間関係でやり残したことがある」

サラ :「私はやり残したことがある。それは、人間関係。修復されないまま終わってしまった。それをあなたにやってほしい」

確かに今の私は、人間関係で悩んでいました。 サラの人生から持ち越された事なんだと思いました。なんとなくですが・・・・・納得できました。

セラ :「サラの人生で得たものはありますか?」

セイジュ :「サラが家族に与えた愛情だよ。家族を大切に思う気持ち。」

セラ :「今運命の人と感じる人Aさんは、レオンの生まれ変わりですか?」

セイジュ :「そうだよ。」 と笑って言ってくれました。

( 嬉しい反面 本当にいいのかな ? ?本当に信じていいの ? ? ? ?複雑な心境・・・)

 今度は私が聞きたいことを質問してみました。

私 :「何で今まで好きな人が出来なかったの?」

セイジュ :「運命の人を待っていたからだよ。」

私 :「その人は気づいてるの?」

セイジュ :「その人はサラの存在を気づいている。 でも、サラが誰だかは分かっていない。」

私 :「その人とはまだ遠いですか?」

セイジュ :「まだ離れているから」

セラピストが最後の質問を聞きました。

セラ :「最後に何かメッセージはありますか ?」

セイジュ :「あなたは、今世で沢山の人達に愛情を与えなければならない。 あなたのソウルメイトとともに」

 ( たくさんの人 ? ? ? ソウルメイトと一緒に ? ? ?それってどういうこと ? ? ? )

セイジュ :「あなたはちゃんとわかっているでしょう ? セラピーにすごく興味を持っているでしょう。それを仕事としてやりなさい」

その言葉にびっくりしました ・・・本当は心からやりたいと思っていたことでした。

でも、「そんな難しいことが私にできるはずがない」と思い、その気持ちを隠していたのに、セイジュはちゃんと見抜いていたのです。

私は、その最後に言ってくれたメッセージを、恥ずかしいし、おこがましいという気持ちだったので、セラピストには話すことが出来ませんでした。

いろんな自分のあらゆる面を、この時間でぼんやりとですが受け取ろうとしていました。

何だかわからないけれど、大きなものを受け取った、そんな気分でした。

前世の記憶から、今世(現在)に戻るように指示をされ、また呼吸を繰り返していきました。

夢から覚めたように 今回のセッションは終了しました。

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セッションが終わってゆっくり目を開けました。

ボーーーーッとしています・・・

でも、不思議と体験したものは、はっきり覚えています。

体験のビジョンや、話したことの一言一句を思い出せるです。

そして、何かが外れて軽くなったように、気分はスッキリしていました。

椅子に座りなおして、前世を知ることができたんだーーーと少し充実感を感じられました。

いろいろ受け取ったけれど、整理がつきません・・・

たくさんもらったプレゼントが、部屋のあちこちに散らばって置いてあって 

どういう順番で開けようか、迷っているような心境です。

セラピストさんに 「サラが言ってくれた人間関係の修復のことについてどう思いますか?」

と聞かれました。

私はハッとして、そのことについて考えてみました。

やはり、自分の中に思い当たるのです。

ここ何年間か心を痛めている人間関係があって、元に戻るのは、どうせもう無理だろうと半ば諦めていました。

サラの言葉が身にしみます・・・

そして「Aさんがソウルメイトだよ」と伝えてくれた言葉が、私の中心にありました。

信じたいような、でも信じられないような心境です。

どうしても否定してしまう現実の自分が出てきます・・・

自分で都合のいいように作っちゃったことなのかも ? ? ? ?

何だか信じられない気がする・・・とセラピストさんに伝えると「信じなくてもいいよーー♪」 とニコニコと答えてくれました。

「えっっ ? ? ? 信じなくてもいいの ? ? ?」

「普通信じろっていうんじゃないの ? ? ?」

信じられないのが普通で、そういう気持ちは当たり前。

でも、これから今日のセッションの意味がきっとわかる日がくるから楽しみに待っていてください。ということでした・・・

確かに、今、気持ちはとても前向きになっている・・・何かを受け取ったのもわかる・・・・

メッセージも覚えている・・・ ただ、その実感がないだけ。

自分の中で何かが変わったと思った時に、徐々に実感できますよと言われ、

きっと何かが変わってくるだろうと、少しワクワクした気持になりました。

ココロの木

山梨県南アルプス市で前世療法、ソウルメイトセラピー、インナーチャイルドなどの自分探しや心のケアができる相談セラピーをしています。

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