vor.34 3つ目の前世 彼の顔や髪の感触を覚えている
彼の思いが強くなると、またさらに不思議な感覚が出始めました。
一度も触れたことのない彼(Aさん)てすが、彼の顔を思い出すと 彼の顔の感触を覚えている…
彼の髪の感触を覚えている…そう感じてくるのです。
自分の手が覚えている・・・そんな不思議な感覚でした。
「なぜあの人に一度も触れたことのないのに顔や髪に触れたことがある気がするのか?」というキーワードで、前回と同様に前世のイメージを自分でゆっくりと広げていきました。
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すると 古い噴水が出てきました。
その周りを段差があるレンガ?が敷き詰めています。
町の中心でいろんな人が行き来しています。
目の前に小さな教会があります。
私は、男の子で名前は「ジャン」 いつもその噴水が遊び場になっていました。
1つ上の男の子がいます。 彼の名前は 「ケイン」 Aさんのように感じます。
今度は、男と男で生まれ変わってきました。 金髪で端整な顔立ちの男の子です。
私達は、ふざけ合っています。 髪の毛をくしゃくしゃにしたり頬をつねったりしています。
この時の感覚が今世の私の疑問につながりました。
だって以前にもそうしていたんだから・・・。
私達は兄弟よりも仲良くしていました。
不思議と相手の思っている事が手に取るように分かりました。
そして私達は成長し、成人した頃ケインが言いました。
「俺は、いろんな事を知りに行きたい。この町で一生過ごしたくない。 新しい事を見にいきたい。だから町を出て行くよ。」 私は彼がいずれ出て行くということは感じていました。
その時期がきたと思い見送りました。 私は町に残り仕事につきました。
そして4~5年経って彼は帰ってきました。
私は、思いました。 レオンとサラの人生と同じなんだな。
幼馴染で彼は好奇心が強くいつも何かを知りたいと思っている人で そして何年か離れてしまう時期がある。 同じパターンを繰り返す事があるんだと思いました。
私達はお互い結婚し家庭を持ちました。 そしてずっと仲良く付き合っていきました。
ある時、テラスで椅子に座りながらケインが話してくれました。
「俺たちは、きっとまた生まれ変わって巡り会う気がするよ。」 私もそう思いました。
何年かして、今度は彼が先に病気で亡くなりました。 私は自分の半身を失ったように悲しみました。
私は彼が死んでから彼にまた会う事ばかり思っていました。 彼を追うように私もすぐ死にました。
すると自然に体験は終わってしまいました。 この時のセラピーでは中間世には行きませんでした。
きっと私の質問だけで見た前世だったと思います。
どうして彼の顔や髪に触ったことがあると感じてしまうのか? その疑問の答えは得られました。
今まで沢山ある前世の中で何度も何度も彼に触れてきたんだろうと思えました。
私の手はしっかり覚えていた・・・
そう思うと、温かい気持ちになりました。
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