vor.40 天使の翼
あるワークを受けた時のお話です。 3つの扉をイメージして自分を見つめるというワークです。
最後の扉は「本当の自分」というものでした。 扉を開けた時、イメージが鮮明に広がりました。
見覚えがある風景がです。 そこは「私の場所」でした。
私にとって安全な場所、今までセッションの中で幾度となく出てきている Aさんが待っていてくれた高原の中に一本の木がある場所です。
またしても木の下にAさんが待っていてくれました。 笑顔で座っています。
私はAさんのほう歩いていきました。 気がつくと、Aさんの背中には真っ白い羽が生えていました。
まるで天使のようです。 綺麗だな~と思いました。その反面、少しうらやましくも思えました。
次の瞬間、私はAさんの隣に座っていました。
「何で背中に翼が生えているの?」と質問してみました。
相変わらず、笑顔だけしか返してくれません。(やっぱりお話できないのか~)
自然と手をつないでいました。 しばらくすると、私の背中にも翼があることに気がつきました。
「あ~。私の背中にも翼が生えている~!」と喜んだのですが、片方しか生えていません。
がっくりしました。 なんだか片方だけなんて不恰好だなと不満に思っていると、 Aさんが「背中触ってみて」と話しかけてきました。
触ってみると、小さな翼があることに気がつきました。
生暖かくて、湿っていて、今生えてきたばかりのような気がしました。
翼は、あっという間に乾きふわふわの状態になりました。
ふと上を見上げると、たくさんの翼が生えている人たちが二人一組で空を飛んでいます。
とても愛情に満ちて幸せそうに見えました。
とっさに「この人たちもツインソウル同士なんだ」と思えました。
私もAさんと一緒に空を飛びたくてうずうずしてきました。
みんな空を飛んでいるのにどうして私たちは座っているんだろう?
「ねぇ。どうして・・・」と行った瞬間、聞くのをやめました。 私の翼ではまだ飛べないからです。
そのことはAさんもわかっていて、何も言わずにただ待ってくれているのだと気がつきました。
(Aさんの性格上、多分私よりも飛びたくてうずうずしているのに・・)
私はAさんの優しさを感じて幸せな気分になりました。
Aさんの顔を見ると、とても穏やかな笑顔をくれました。
いつもなら答えてくれないと分かっていても、必ず何か聞き出したくなるのに、その時はその笑顔だけで充分でした。
私も早く翼がそろって一緒に飛べるようになりたい。
片方だけの翼は、その当時の私の成長段階を教えてくれていたと思います。
Aさんと同じくらいに翼が成長するように、追いつけるように頑張ろうと決意しました。
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